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第9回「地域活性化論」で『大迫のまちづくり』が行われました。

授業関係
11月9日は花巻市大迫総合支所地域振興課課長補佐 吉田幸弘氏と(株)農協観光北東北支店地域共創課長 松岡惟氏の二名をお迎えし、大迫のまちづくりのお話をいただきました。

吉田課長補佐からは、花巻市大迫町は「県内有数のぶどう産地であり、これを原料としたワインづくりが盛んであるが、後継者不足や少子高齢化が深刻な課題」である。地元の「ぶどう産業」の現状について説明がありました。また、大迫の特徴を生かしたまちづくりとして「宿場町であった大迫町には、その当時の旅館などの風情のある建物が残存している。かつての宿場町のロマン漂う街並みが楽しめる。その活用や保存に取組むまち並み整備が大きな課題となっている。」とその「宿場町おおはさま400年記念を活かした地域づくり事業」の詳細内容の紹介がありました。

松岡課長からは、大迫町の「古民家農泊プロジェクト」の事例が紹介され、「地域経済の好循環を生み出し、地域を持続させていくため、地域に残る空き家を地域資源として観光に活用し、地域らしい観光まちづくりを進めている」ことが説明されました。(株)農協観光はこの大迫のプロジェクトを、国土交通省観光庁庁の「歴史的資源を活用した観光まちづくり事業」に応募しましたが、残念ながら採択には至りませんでした。しかし、今後もこのプロジェクトは大迫町の総合支所や町内の商店街、農協、商工会および地域住民の有志の方々を中心に活動を継続しプロジェクトの実現を目指しているとのお話でした。採択され進行中の取組み事例(愛媛県大洲氏市、兵庫県丹波篠山市等)の紹介がありました。

学生からは、大迫町は後継者不足や少子高齢化が進行しているが、ぶどう農家など担い手不足にどう対応していくのか。また、人口減少により基幹産業の農業が衰退していった際、大迫まちとしてどう対応するのか、などの質問がありました。さらに、古民家プロジェクトが採択に至らなかった理由や地域経済の好循環を生み出すには何が必要か、観光客の集客のための仕組みづくりに食と農の交流の場づくり支援としてどのような仕組みづくりが必要なのか等等の質問が寄せられました。

講義終了後は、「地域活性化論研究会」を開催。講師2名、本学教職員4名で、授業の振り返り、情報交換、意見交換を行いました。


学生のレスポンスカードには:
?地域と観光客を繋ぐ“農泊”はとても魅力的であると思う。
?農協観光の様な企業と協力連携しての活動には可能性を感じた。
?今日の話していただいた事以外にも、大迫高校の県外生徒の受け入れ等を調べたみると活性化に向けた取り組みもしっかりと行われていた。(中略)信頼のある企業が地域活性化に動くことは町としてはメリットだし効果も大きいと思う。
?古民家農泊PJは、少なくとも働くこと、趣味を充実させたい若者にはあまり向いていない。私が大迫を活性化させるとしたら、フリーターの人、定年退職した人、沖縄の人(沖縄は時間がゆっくり流れているため)を中心にプレゼンするのがいいと思った。
?アイデアを出したり、問題について考えることは学生にも出来る。学生が取り組める視点についての話があれば学生はもっと食いつくと思った。

写真①左から 関上教授、吉岡課長、吉田課長補佐


写真②授業風景(吉田課長補佐)


写真③授業風景(松岡課長)


写真④質疑応答


写真④地域活性化論研究会