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第10回「観光産業論」 『観光立国と国際観光』が行われました。

授業関係
観光産業論の第10回(10/16)は、岩手県商工労働観光部観光?プロモーション室の国際観光担当課長の北栃玲子氏による講義が行われました。

観光立国という観点から、①対日観光の長期動向及び②新型コロナ感染症が観光に与えた影響、③岩手県の外国人観光客誘致の取組み、④インバウンド需要の回復をどうしていくか、の4点が内容でした。講師によると、日本を訪れる観光客は2012年以降急増し、2015年に日本人海外旅行者数を逆転、2019年には3000万人を超えるも2020年412万人、2021年25万人、2022年383万人と一気に減少するというデータが示されました(データはJNTO日本政府観光局、観光庁調べ)。旅行消費額も4.8兆円から1兆円を下回る水準に急縮したとのことで、いかに影響が大きかったかがわかります。しかしながら、今年は好調で1~9月の時点で1700万人とコロナ前の水準を取り戻しつつあるとのこと。そうしたなかで、岩手県を訪れる外国人観光客はというと、延べ宿泊者数で34万人泊、全国33位(コロナ前)ということで、回復しつつある外国人旅行客をいかにして岩手県に取り込むかというのが課題です。これに対して、講師からは、「データに基づくマーケティングにより、新たな市場開拓ということで、岩手花巻空港との間で直行便が飛んでいる関係でもともとシェアの高かった台湾以外の地域もターゲットにする必要があり、岩手県を訪れる外国人旅行者は個人で来るパターンも増加しているので、SNSなどにより情報発信にも力を入れなければならない」という話がありました。
フロアから、増えるインバウンドに対する受け入れ態勢として、ボランティアガイドに対するの質問がありました。これも課題のようです。
講師によると、訪日外国人観光客の窓口の現地関連業者に営業をかけると、最近は「日本からも旅行者をプッシュして欲しい」と言われるそうで、これも観光産業をめぐる新たな動き、課題なのかもしれません。

【学生の声】
?授業資料の中で、各国の特徴を示す市場比較の資料があったが、その特徴を突くように取組の仕方を変えPRしているというのが面白いと思った。なんとなく全体にPRするのではなく、分析するということは大事なんだと感じた。
?アメリカやタイ、マレーシアの宿泊者数がコロナ前と同じくらいまで戻ってきているなかで、アジア諸国の宿泊者数がコロナ前の水準に戻らないのかについて、理由として何かありますか?



写真1 左:北栃課長  右:石川教授


写真2 授業風景


写真3 授業風景