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第9回「観光産業論」 『グリーン?ツーリズム(都市農村交流)による地域活性』が行われました。

授業関係
観光産業論の第9回(11/08)は、認定NPO法人遠野山?里?暮らしネットワークチーフディレクターの田村隆雅氏による講義が行われました。遠野市におけるグリーン?ツーリズムの取組みが主な内容です。遠野のグリーン?ツーリズムの特徴は「遠野に暮らす人」を地域資源と位置づけ、遠野で暮らす人、遠野のまちやむらそのものを観光コンテンツにするという点にあります。遠野の暮らし、生活ぶり、そのものが観光というコンセプトです。その取り組みが「農村民泊」で、同氏の整理によれば3本柱から成り立っています。①従来の体験型の農家宿泊、②民泊新法(住宅宿泊事業法2017)の届出に基づく小額投資の民泊、③それをさらにステップアップした旅館業法に基づく民宿やゲストハウスでの宿泊、の三つです。遠野市ではこれらの3つの施設を拠点に、飲食、体験の提供を通じた都市農村交流が行われています。同氏がディレクターを務める遠野山?里?暮らしネットワークは、観光コンテンツの企画開発、行政や地域、事業者との連携と調整を行っていますが、同組織では「旅」を販売するユニークな産地直売所を開設し、旅行業にも乗り出しています。つまり、企画?コーディネートだけでなく、自らビジネスを行うところにまで漕ぎつけている。これが特徴です。
「旅産直」の取り組みが遠野でなぜ可能となったのかを田村氏に質問したところ、遠野は交通の要衝として古くから物資の集散地で人の出入りがあったこと、そして近年では移住者が増え、移住者も含めて、新しい取り組みを生む土壌になってきているからとのことでした。講義の冒頭、農村民泊は全国に600以上あると言われているが、そのほとんどが上手くいっていないう紹介があり、この事実と遠野との差(遠野は上手くいっている)をどの捉えるかは観光産業の振興方向を考えるうえでの大事な要点である気がします。なぜ、遠野なのか?人は遠野に魅力を感じするのか、この謎も遠野市の「地域資源」と言えるのではないでしょうか。

【学生の声】
?グリーン?ツーリズムが土地の魅力を伝える取組みであることは分かったが,移住へとつながる効果はあるだろうか?
?農泊の事業を通して,将来その地域の農業を担う人材を増やしていくことができるだろうか?


写真1  左:石川教授  右:田村ディレクター


写真2 授業風景 大学?企業フィールドワーク紹介


写真3 授業風景