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第8回「観光産業論」 『観光関係団体の取り組み-地域資源を活かしたリソースづくり-』が行われました。

授業関係
観光産業論の第8回(11/2)は、久慈広域観光協議会で観光コーディネーターの貫牛利一氏による講義が行われました。岩手県久慈地域(洋野町、久慈市、野田村、普代村)における観光関係団体の取組みが内容でした。久慈地域が観光に取り組むようになったのは、2013年に放映されたNHK連続テレビ小説『あまちゃん』のロケ地となったことがきっかけだそうです。ドラマのテーマである「ひとつのものをみんなでつくりあげる」(まちづくり)という動きを持続可能なものにしていこうと取り組むようになりました。テレビの朝ドラのロケ地であることを観光資源にして、地域活性化の動きにつなげようということになったのがはじまりです。講義の内容は、団体旅行に象徴されるマスツーリズムから個人旅行への転換、観光から交流へ、地元による観光コンテンツの企画?開発から集客に至るマーケティング戦略の話でした。観光はまちづくりの「切り口」のひとつという位置づけにではありますが、久慈観光協議会の活動のレベルは驚くほど高いものです。講師によると、観光は「儲からない」(儲けは少ない)、活動の継続には、「何のための観光なのか」を常に考える必要があるとのことでした。地元が潤うためには、儲けは必要であり、観光は様々なステークホルダーによる資源の提供に支えられている。よってそのoutputだけではなく儲けの分配を考えることもポイントとのことでした。講義の最後に、どのようなチャネルで久慈の観光コンテンツを旅行者に届けるのかを伺ったところ、それはターゲット層によって決まるとのことでした。

【学生の声】
?観光を盛り上げる側は儲けを期待してはいけないという言葉が印象的だった。
?脱マスツーリズムの要素を含む団体から個人の観光客を多く集めたいと言う貫牛さんの強い気持ちを感じた。
?海女の素潜りを見せるだけ(現地で見た事あり)でなく、他地域では行なっている海女体験のコンテンツを準備するなど、まだまだ改善の余地があると考えます。
などがありました。



写真1  左:貫牛コーディネーター  右:石川教授




写真2  授業風景



写真3 授業風景