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第5回 地域活性化論 『わたしたちが創る笑顔がいっぱい いわてまち(岩手県岩手町)』が行われました

授業関係
 10月12日、岩手町みらい創造課主任の遠藤康平氏を講師としてお迎えし、岩手町のまちづくりへの取り組みについてお話しいただきました。

 岩手町は盛岡市の北隣に位置する人口約12,000人の町です。同町は目指す将来像を「わたしたちが創る笑顔がいっぱい いわてまち」として掲げ、「①地域への愛着?誇りの醸成(シビックプライド)」、「②まちのブランド化(ブランディング)」、「③持続可能性の追求(SDGsの取組み SDGs姉妹都市との連携等)」を三つのまちづくり手法とし、独自の政策を立案?実行しています。
「① シビックプライド」は、まちに関わるすべてのひとが「岩手町」に誇りを持ち、みんなで主体的にまちづくりに関わります。「②ブランディング」では、まち独自の魅力を生かした「岩手町ブランド」で稼ぐまちを実現するための仕掛けづくりや品質向上に取組み、独自のストーリー性を高めようとしています。「③SDGsの取組み」では、ひとや産業の交流を通じて、まちの活性化と発展の仕組みの構築と実践を図っています。いわてまちの2030年を「I-Valley構想」として描き、町に根付く持続性ある取組みを最先端のSDGsコンテンツとして体系化し、それを学ぶために様々な分野の人々が同町を訪れ、実践の場に直接触れる仕掛けづくりを行っています。町の未来を支えるものとして「農業」、「森林」、「健康(健幸)」の3つのをテーマとし、各テーマごとの課題やアイデアを共有し、具体的な事業の実験実証(リビングラボ活動)を2020年から開始しました。講義ではこの現行の6つのプロジェクト(図1)の各々につき詳細な解説?説明がありました。遠藤主任の熱い講義は、佐々木光司町長の「岩手町はSDGS未来都市として、これまでの行政や経済的な価値にこだわらない新しい価値を町民自らが考え、活動する町に変っていきます。」というメッセージの紹介で終了。講師の部署名「みらい創造課」が示す如く、講義での岩手町の取組みはSDGsを基軸として今日的で独特であり、それを教示していただきました。
 講義終了後の質疑応答では、「隣が県庁所在地(人口の多い)の盛岡市である。盛岡市とはどういう交流?関係人口づくりを行っているか。」、「ホッケーでの町おこしでプロチーム誘致等どんな構想があるのか。」、「スマート農業の具体的内容は」等々があり、講師から丁寧な応答がありました。

学生の授業レスポンスカードには:
?岩手町が目指す将来像を詳しく知ることが出来、実際に就農をやってみたいと思った。
?岩手町が石巻市と北上川の関係で繋がっていると聞いて驚いた。自分は石巻の出身なのでとても興味深い話しだった。
?岩手町の目指す将来像がとても素敵だと思った。
?一番気になったのは林業で、正直林業は農業と違って興味を持たないと知ることが出来ないというか、若者にとってはあまり身近ではない職業だと思う。(中略) 他にもいろいろな取組みがあるかもと思ったので、岩手町の林業について機会があれば調べてみたい。
?(情報の発信について)今の時代は紙媒体ではなくデジタル媒体である。岩手町の発信は対象が町内だけでなく町外も含まれていることがポイントのひとつに挙げられる。公式SNS等では投稿頻度、内容も重要であるが拡散力も大切である。どうすれば沢山の人に存在を知って貰えるのか、そういった所が(岩手町の)この取組みで考えなければならない所だと思った。
?これまでの講義では、働く人が多くても住む人が少ないことを問題視している地域事例があったが、必ずしも地域活性化のゴールが住む人が増えることではないと知った。(中略)少しずつの積み重ねが大事、地域活性化は長期的な計画が大事だと思った。面白い内容であっただけでなく、具体的な説明があり良かった。
?まちを創るには関心を持つだけでは無理がある。そこで必要なのは知識だと思う。(中略)知識を得て“まちづくり”に活かすことが大事。それが自然に“ひとづくり”に繋がると思った。
などがありました。

図1


写真1 左:岡田学長  右:遠藤主任(講師)


写真2 講義風景


写真3 講義風景