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畜産業?林業体験型フィールドワークを「岩手大学農学部附属寒冷フィールドサイエンス教育研究センター」にて一泊二日で実施しました。【遠藤ゼミ専門演習Ⅰと地域連携推進学生委員有志合同】

授業関係
畜産業?林業体験型フィールドワークを「岩手大学農学部附属寒冷フィールドサイエンス教育研究センター」にて一泊二日で実施しました。【遠藤ゼミ専門演習Ⅰと地域連携推進学生委員有志合同】


8月3日と4日の二日間、畜産業と林業を学ぶ体験型フィールドワーク(FW)を「岩手大学農学部附属寒冷フィールドサイエンス教育研究センター」で実施しました。

場 所:岩手大学農学部付属寒冷フィールドサイエンス教育研究センター 
 御明神牧場、御明神演習林
日 時:8月3日(木)は13時から牧場FW。 4日(金)は9時から15時まで演習林FW。
参加者:
 8月3日 遠藤ゼミ生6名、地域連携推進学生委員6名。教職員5名。
 8月4日 遠藤ゼミ生5名、地域連携推進学生委員3名。教職員5名。
内 容:
御明神牧場…3日午後はまず平田統一先生(獣医学)から牧場のミニオリエンテーションと畜産に関するミニ講義がありました(写真1)。御明神牧場の歴史、畜産の本質とは、国産と食料自給率と畜産の関わり、肉牛の品種に関するSDGs的観点の講義では岩手県産日本短角種は日本の豊富な草資源を効率的に肉に変換する能力を有している。短角種を応援しょうとミニ講義を結びました。その後ラボで体外授精の顕微鏡観察をしました(写真2)。そして施設玄関前で集合写真(写真3)を撮り屋外に出ました。戦前この地に満州開拓移住者のリーダー訓練所(文部省第一拓殖訓練所)があったことを記念碑の前で教えて貰い近代史を学びました(写真4)。その後牛舎に移動し、牛を観察しながらいろいろな研究内容(自動哺乳設備や分娩兆候探知装置などAI化)を教えて貰いました(写真5と写真6)。畜産業で最も簡単かつ必須施業である雄牛の去勢手術の今年は該当する雄牛がいないためありませんでした。この手術見学は生々しく例年大多数の学生に大きな衝撃を与えるものなのですが今年は講話だけでした。その後は気分一新で「賢治の丘」に登り、新鮮な空気と雄大な景色を堪能(写真7)して1日目のFWは終了となりました。
御明神演習林…2日目はまず白旗学先生(造林学)のミニ講義で演習林の概要の説明がありました。人工林のつくり方、持続可能な森林のサイクルは人生に類似の手間と時間がかかること、森林の果たす多面的機能等も学びました。林業の経済性や歴史的変遷も含めた解説があり、林業県で経済学を学ぶ富士大生に森林の重要性を理解して欲しいという講義でした。(写真8)。その後林内に移動。まずチェーンソーによる伐木作業方法を学び、その伐倒の瞬間を見学しその迫力を体感しました(写真9と写真10)。伐木の機械化は高性能林業機械のハーベスターにより行われていますが、当日は油圧トラブルで故障しており予定していた稼働の見学はできませんでした。そに実機を見せて貰い説明を受けました(写真11)。次に機械化の威力の実体感ということで、全員がノコギリ(自分の人力)とチェーンソー(石油エネルギー利用)での玉切り(丸太切断)を実習し(写真12,写真13)効率の違いを体感しました。午前中はここまでで宿舎食堂に戻り昼食。午後はバスツアーし樹林帯の違い等を車窓から学びました(写真14)。最後は演習林の最奥部の森の中でまとめ的なミニ講義と質疑応答を行い、丸二日間のFWは終了となりました。
新型コロナにより宿泊型FWは3年間中止となっていましたが今年から再開しました。コロナの間に施設は全面的なリフォームが行われ綺麗になり宿泊も極めて快適でした。学生の感想や気付きには以下の様なものがあり好評でした。
牧場
?人間と牛が同じ生き物として生存するためには倫理観を視点とする考えの重要性を感じた。近年の科学の進歩を知った。高校生物との繋がりを感じて面白かった。
?命を「商品」として扱っているのを実感した。
?牛が産まされていることを知った。命を貰って(食料として)自分たち(人間)が生きていることを改めて感じた。
?同じ生き物でありながら「商品」として様々な手を加えられている牛を見て倫理的に思うことはあったが、これも一つの生き方だという新しい視点が出来た気がする。
?母牛と子牛の早期隔離飼育の理由を知って驚いた。
?牛は人間が食べれない草を食べて肉となってくれ、そして乳も人間に提供してくれている。この畜産の原点に驚いた。これからは食べ物(牛)にもっと感謝して食べます。
?素晴らしいお話を聞かせて貰った。講義を聴き、これからは個人が意識して環境を真剣に考えていく必要があると思った。牧畜は環境に関する循環型の手本であることも感じた。。
演習林
?森林を育てるのはただ木を植えるだけだとイメージしていたが入念な準備が必要。まるで料理みたいだと思った。
?林業と農業の違いは樹木と作物の違いである。(樹木は世代交代に時間がかかるので)林業が遅れているのは仕方ないことだと知った。森林が果たす国土の機能を知った。自分が森林とどう関わっていくか、活動していくか考えていきたい。
?自然環境の快適さ、森林を守ることの大事さを学んだ。
?森は自然の産物と思っていたが、計算と手間をかけて造られているということを学び、環境への影響やバイオマスエネルギーへの興味が深まった。
?何十年もかけて人工的に森を造っている。森造りには時間がかかることに気づいた(これまでは意識になかった)。
その他
?普段では聞けないことを知れたのが良かった。
?施設が素晴らしかった(綺麗だった)です。
?このFWは関心のない学生も行ってみると意外に面白かったり、関心をもったりするかもしれない。こういうFWは他の学生も経験するといいと思う。


写真1 ミニ講義(牧場 平田教授)


写真2  体外受精顕微鏡観察


写真3 集合写真   御明神宿泊棟玄関


写真4 文部省第一拓殖訓練所「明真寮跡」でミニ講義 


写真5 牛舎内FW 誕生直後の子牛観察と説明 


写真6 牛舎内FW 分娩間近の母牛観察と説明


写真7 宮澤賢治の岡への登頂散策


写真8 ミニ講義 (演習林 白旗助教)


写真9 伐木前観察(チェーンソー作業) 


写真10  伐木後観察(チェーンソー作業)


写真11 高性能林業機械(ハーベスター)観察


写真12 丸太切り体験 手鋸(超たいへん!!)


写真13 丸太切り体験 チェーンソー(超楽ちん!) 


写真14 御明神演習林林内観察  (バスツアー) 


写真15 演習林(森林)の役割について(林内ミニ講義と質疑応答)