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花巻市内の「木質バイオマス発電所」にフィールドワークを実施しました。

授業関係
 7月8日(月)、遠藤元治教授の自然エネルギー論と専門演習Ⅰの合同で、地産地消型の「㈱花巻バイオマスエナジー(木質バイオマス発電事業)と花巻バイオチップ㈱(燃料材供給事業)」(花巻市大畑)にフィールドワークを行いました。

 この発電所は再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)の活用により、岩手県では4番目のFIT発電所で2017年2月運転開始の最新鋭木質バイオマス発電所です。
 現地到着後、㈱花巻バイオマスエナジー社の会議室で管理部総務?安全担当の鎌田様から、事業全体およびこの発電所の特徴について説明を受けました。
 ここ花巻地域の林業における対策として、松くい虫の被害木を原料とした燃料チップを製造し有効活用しています。
 また木質バイオマス利用は、カーボンニュートラル(燃料として利用した際に、排出されるCO2はいずれ樹木として吸収されるので温暖化ガス排出にはならない)で地球温暖化対策となること、持続可能(利用した分を植樹することで再生産可能)なことも特長であること等を改めて教えていただきました。
 
 その後、現場では、燃料木材のストックヤード、燃料チップ製造工程(固定式チッパーおよび今年から装備された国内最大級の移動式チッパー設備の実稼働見学)、ボイラー?タービン建屋の見学を行いました。送電規模は5400kwhで、花巻市の3.7万総世帯の約40%に当たる1.4万世帯分の需要に相当します。その燃料木材消費量は年間6万t(丸太容積10万m3/年)で年間消費量の1/4の木材が発電所廻りに保管中であり、その眺めは圧巻でした(写真参照)。経営体として持続性を保つことが大課題で、森林資源の保全までを視野に入れた経営を目指している、と該社の経営姿勢も伺うことができ、環境教育の場ともなりました。
 
 学生からの感想は、
「大規模な発電設備を初めて間近で見ることが出来て良かった。」
「大量の木材を使用しているとはいえ、それらは再生利用が可能であることや他に利用することができない材を利用できている。再生可能エネルギーの本質や迫力、持続可能な社会の実現に貢献し、生活に必要なエネルギーの生産が行えることについて良く知れた。それが身近にあるのは誇りだと思う。」をはじめ
「松枯れ材の利用を始め、森林を大事にする取り組みはとても有意義だと思った。」
「利用されていなかった材からエネルギーをつくれているのは素晴らしい。」
「1年間に燃やす木の量がすごい量になることに驚いた。」
「再生可能エネルギーの分野において、岩手は日本を引っ張る存在として更なる発展を願いたい。」
「木質バイオマス発電所は地域へのエネルギー供給と木材の有効利用で地域に繋がっており、地域貢献の波及効果があることが分かった。」
等々があり、現場?現物によるフィールドワークのよい機会となりました。