文字サイズ
※翻訳が不十分な場合もございます。
ご了承下さい。

dafabet手机版,dafa888bet黄金版

第10回「地域創生論」は、農林水産省から農村振興局農村政策部地域振興課中山間地域室長の鹿嶋弘律氏を講師にお迎えし講義していただきました。

授業関係
 6月14日(木)、第10回目となる公開講義「地域創生論」が行われました。今回は、農林水産省から農村振興局農村政策部地域振興課中山間地域室長の鹿嶋弘律氏を講師にお迎えし、「農林水産省の地方創生施策~特に条件不利地域(中山間地域等)について~」というテーマでお話ししていただきました。

「中山間地域」とは山間地およびその周辺の地域をいいます。農業の地域区分を示す用語です。山地の多い日本ではこの中山間地域が総土地面積の約七割を占めます。そして耕地面積、総農家数、農業産出額の四割を占めるのも中山間地域です。まさに日本の食料の重要な供給地域といえます。また河川の上流域に位置することから、洪水防止、水源のかん養など多面的機能を有するのもこの中山間地域です。私たちの豊かな暮らしを守るうえで極めて重要な役割を担っております。おそらく一般的に私たちが「地方」とか「田舎」という言葉を使うとき、イメージをするのもこの中山間地域でしょう。鹿嶋氏はこの中山間地域に関する農業関係の行政の中枢にある方です。

 現在この地域が抱えている課題は、人口減少?高齢化の進行、農業就業者の高齢化、耕作放棄地の増加、零細な経営規模の農家、道路や上下水道など生活環境の整備など。農水省はこれらの課題に対応する形で、(1)人口減少等の社会的変化に対応した地域コミュニティの活性化、(2)「農泊」の推進、(3)鳥獣被害対策の推進、(4)福祉、教育、観光、まちづくりと連携した都市農村交流の推進、(5)歴史的景観、伝統、自然等の保全?活用、(6)消費者や住民ニーズを踏まえた都市農業の展開、(7)優良事例の横展開、ネットワーク化、というような施策を柱としてさまざまな事業の展開を図っています。講義ではこうした状況と、農水省の施策のもとに行われた地域活性化に成果を挙げているさまざまな取組み事例を、豊富な資料をもとに紹介していただきました。

 質疑の時間には、「地域おこし隊」からの地域定着、中山間地域の活性化施策と観光および教育の関連、食料自給率の向上について、人々の田園回帰傾向、現在の施策の継続性等に関する質問が出され、講師と受講者とのやり取りを通じさらにこのテーマに関する理解を深めることができました。

次回6月21日の「地域創生論」は、西和賀町長の細井洋行氏を講師に迎え「奥羽山系山村の実態と『地域創生戦略』」をテーマに行う予定です。