文字サイズ
※翻訳が不十分な場合もございます。
ご了承下さい。

dafabet手机版,dafa888bet黄金版

フィールドワークFW「寒冷フィールドサイエンス教育研究センター」(岩手大学農学部)にて本年度2回目は農業?林業体験を実施しました。【教養演習(鈴木ゼミ、松尾ゼミ)、専門演習Ⅰ(遠藤ゼミ)合同】

授業関係
 2回目は教養演習向け(リベラルアーツ)として地域環境資源および一次産業(農業と林業)と経済学の結びつきを学ぶ体験型学習フィールドワークを行いました。
〇滝沢農場、滝沢演習林でのフィールドワーク
日 時:7月14日(水)午後
参加者:教養演習(1年生…鈴木ゼミ、松尾ゼミ)。専門演習Ⅰ(3年生…遠藤ゼミ)の学生33名、教員3名 計36名
内 容:農場到着後、由比進教授(野菜育種学)から野菜に関するミニ講義を受けました(写真1,2)。日本で手に入る野菜の種類数、ダイコンとカブはどう違うのか、品種とは何か等をクイズをまじえながら教えて貰いました。由比先生が開発したクッキングトマト新品種の「ずすこま」については、その市場開拓(マーケッティング手法)の話もありました。その後は農場でトマト畑のマルチ張りと苗の定植作業(ミニ講義で習った「すずこま」の苗)(写真3,4)とブルーベリー摘み収穫作業(写真5,6)を行い、その作業の最後には自分のお土産用を収穫しました。実際に定植作業や収穫作業が出来、お土産まで貰えた楽しい実習でした。
 演習林では山本信次教授(地域資源管理学)から、樹木の違い(杉、カラマツ、アカマツ等)、林業の時間サイクル(施業内容説明)、森林利用の地域経済効果や森林の果たす多面的機能(生物多様性維持?水源涵養や保水?森林浴機能)等々につき、林内を散策しながらミニ講義を受けました(写真7,8)。

学生の感想
農場
?夏の強い日差しに当たり大汗を流し皆で協力し合って苗を植えた。農作業の大変さ、苦労を知るいい体験となった。生産者および食べ物への感謝気持ちを忘れてはいけない事に気づかされた。
?農場では植物の育生だけでなく、環境にも気をつけていることが理解できた(マルチ張りシートは生分解性で自然にかえるものであった)。
?農業の大変さを知りました。食べ物を食べる時は感謝の気持ちを忘れない様にします。
?いろいろな種類のブルーベリーがあり、ただ育てているだけでなく実験して育てている(品質改良)ことを知った。
?実際にトマトを育てる土台を作ってみて、とても繊細で大変な作業だと思った。改めて農家人たちはすごいと思った。
?普段食べている野菜はその生産には様々な工程があって細かい部分までこだわって作られていることがわかりました。これから作って下さった方々への感謝を忘れずに食品ロスをなくすとか自分に出来ることをしていきたいです。
?新しい品種をどの様に販売していくのか、生産者と販売者のマッチングはマーケティング戦略であり経済学の分野であると思った。経済学が農業の発展にも関係している。
?収穫する目安がわかってくると作業がはかどりとても楽しかった。

演習林
?森の涼しさの中の穏やかさの中で葉っぱが風に揺れる音を聴けた時、言葉には出来ない素晴らしい気持ちを心の奥底で感じました。これが森の良さ、自然の力なのだと思いました。
?樹木には、それぞれに大きな違いがあり、時代によって売れたり売れなかったりしているといことを知れた。
?森林の持つ癒しと安らぎをもたらす機能、生き物の棲み家となっている事、暑さを緩和する機能を体感した。森林の果している多面的機能を感じました。
?森林があることで、その生物多様性保全機能で生物の生きる場所があり、土砂災害防止機能があり、私たち人や動物への害が減っていることをFWでわかりました。気分転換で自然の多い所へ行くとよく聞きますが、樹木が発散する物質が健康を増進させるなど、見学した時に心が安らいだ感じがしてスゴイと思いました。
?夏の暑い中、木のために手入れをして(下草刈り作業)森をつくっている。大きな木に育てるためには何十年もかけて大切に育てている。林業はとても時間のかかるものというのを知りました。なので、資源や自然は大切にしないといけないと改めて感じました。
?自然を感じ安らぐ空間が出来ていると感じた。
?この自然を次の世代につなぐためには人の管理あってこそだと思った。
?人工林はだめだと思っていたが、その考えが変わった。
?木材の値段が思ったよりも安く驚きました。

共通
?このフィールドワーク自体が保健?レクリエーション機能を果たしていると思った。
?FWした景観を振り返ると、岩手山や森林、農場など緑が多く目に入った。岩手県は自然に恵まれているが、普段の生活は人工物にばかりに囲まれている。時代が進むにつれ、自然との関りや自然への興味?関心が薄れてきている。FWで自然を感じられて気持ちよかった。今後もこういった実習を大切していくべきと思った。
?自然には人間を教育する機能がある。

写真1 由比先生ミニ講義


写真2 由比先生ミニ講義


写真3 トマト苗定植作業


写真4 トマト苗定植作業


写真5 ブルーベリー摘み収穫作業


写真6 ブルーベリー摘み収穫作業


写真7 山本先生演習林内散策ミニ講義


写真8 山本先生演習林内散策ミニ講義