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第14回「地域創生論」が行われました

授業関係
 7月15日、地域創生論の第14回目の授業が行われました。今回は地元花巻市の上田東一市長を講師としてお迎えし、「花巻市の現状と課題」というテーマでお話しいただきました。
 花巻市は岩手県の中部に位置し、北上川右岸に市街地が広がる人口約9万5千人の都市である。市制は1954年に始まる。東北本線、東北新幹線、東北自動車道が通じ、花巻空港を有するという岩手県の交通の要衝である。一方で花巻市は北上盆地の肥沃な土壌を背景に農業も盛んであり、同時に、北上川流域に製造業を中心に産業集積も進んでいる。さらに宮沢賢治の生地であり、また高村光太郎の晩年の地でもある。西に奥羽山脈、東には北上高地の山並みと、西部山麓には花巻温泉郷を有する温泉観光都市でもある。最近では多くのプロ?スポーツ選手ゆかりの地としても有名である。さまざまな魅力と地域資源を花巻市はもっている。
 上田市長には、その花巻市に生きる住民の生活、その地域の社会生活に関わるところのお話をしていただきました。現在なお、政治も経済も文化も東京への一極集中が進んでいる。その流れに抗うように、多くの市町村、すなわち地方公共団体は、限られた財源とさまざまな制約のなかから、自ら有する自然的?文化的?社会的環境を活用し、自ら責任をもって、市民生活の質を維持しさらには向上させていくという課題に取り組んでいる。地方自治体は大きな困難のなかでその仕事をしているのである。
上田市長は、学生たちに対して、詳細なデータと資料もって、花巻市の財政状況、人口動態、花巻市立地適正化計画、今年度の主な施策を通して花巻市の現状と課題を、具体的?現実的な問題として説明され、その後にさまざまな質疑にも丁寧に応じていただきました。
 イギリスの政治学者ブライスは「地方自治は民主主義の学校である」と述べている。学生が今回のような対話の機会をもつことは私たちの社会と未来にとって大切なことである。そこから新たな時代の地方自治を担う人材が生まれるかもしれない。そして民主主義という社会の重要な原理を支える人材は、ブライスの言葉を借りれば、地方自治のなかから生まれてくるのである。