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第13回「地域創生論」が行われました

授業関係
 7月8日、地域創生論の第13回目の授業が行われました。今回は岩手県産株式会社から長澤由美子氏を講師としてお迎えし、「いわては食材と食味の宝庫」というテーマでお話しいただきました。長澤氏は長年にわたり東京にある岩手県のアンテナショップ「いわて銀河プラザ」の店長を務められ、またヒット商品「サヴァ缶」の開発に携わった人物でもあります。
「地を離れて人なし、人離れて事なし」。地域にはその地域ならではの産品があり、地場の産業がある。特定の自然的?歴史的条件をもつ土地において、地元の素材を使い地元資本が伝統的な技術をもって地元の労働力により商品を生み出す。いわゆるその地の特産品を通し、人々はその地域を知るのである。
 しかし売れなければ始まらない。各地の産物がその地に行かなくとも手軽に私たちの手元に届くために、生産者と消費者を仲介する業を営む者がいる。卸売業?小売業?運輸業?倉庫業などのいわゆる流通業者である。岩手県産株式会社は日本で最初の第三セクターの産地問屋。「サヴァ缶」というヒット商品の出現により、その名が一般にも知られるようになった。同社が設立されたのは昭和39年。まだコンビニもインターネットもない時代である。それから58年間、岩手県の県産品の販路拡大のための営みを続けながら、岩手各地の生産者と全国の消費者を県産品で結び、県内産業振興に寄与している。
 特産品、地場産品が流通することにより、その地域の存在を人々が知り、その地域の良さを感じることができる。「いわては食材と食味の宝庫」。このことを岩手の県産品の流通状況や産品の特徴、商品開発の事例などを具体的なデータや経験をもとに長澤氏にご紹介していただきました。改めて、流通という営みの意味と面白さを感じる授業となりました。