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第11回「地域創生論」が行われました

授業関係
 6月25日、第11回「地域創生論」の授業が行われました。今回は、株式会社タケエイの取締役執行役員で同社エネルギー事業本部長の森井敏夫氏を講師にお迎えし「未来社会は循環型を基盤とする 株式会社タケエイの木質専焼発電事業-社会問題を経済的解決、その未来像-」というテーマでお話をしていただきました。
 これからの社会のあり方を考える際、循環型は重要なキーワードの一つである。大量生産?大量消費?大量廃棄を前提としたこれまでの社会のあり方に代わるものとして提示されたのが循環型社会という概念。国としても2000年には循環型社会形成促進基本法が成立し、ごみ処理量低減や資源生産性の向上などを、積極的に推進している。循環型社会への動きは産業界にも新たな風を生み出し、いわゆる静脈産業が登場する。それは生産や消費活動から生ずるゴミや産業廃棄物などの回収と再利用、また適正な処理をはかる産業で、動物の循環系で老廃物や二酸化炭素を回収する静脈になぞらえたものである。株式会社タケエイはまさにその静脈産業の会社といえます。 
 さらにタケエイは、資源循環型社会への貢献を目指し、再生可能エネルギーの固定価格買取り制度(FIT)を活用し、地域との共生を図り、地域に貢献できる事業展開を模索するなかで再生可能エネルギー事業を始めます。それが今回テーマとなっている木質専焼発電事業、いわゆる木質バイオマス発電事業です。
 授業では、こうしたタケエイの木質専焼発電事業について、経営ビジョンとコンセプト、再生可能エネルギー事業の拡充と展開、花巻発電事業の課題と取組み、FITと林業、SDGs、FIT後の未来という観点から紹介、説明されていきます。森井氏のお話を通して、タケエイが進める木質バイオマス発電事業というものが、時代の新しい産業の形をしめしているということだけではなく、時代の抱える社会的問題を経済的に解決する一つの大きな試みであることが明らかになります。最後に森井氏が学生たちに語りかけた言葉が印象的でした。若い時代にもった問題意識を大事にしていただきたいと。経済を学ぶ学生たちにとって、時代と社会と未来を考えるための、多くの示唆に富んだ授業となりました。