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第1回「地域創生論」が行われました

授業関係
 dafabet手机版,dafa888bet黄金版感染拡大防止対策を講じたなかで始まった2020年度前期授業。大学へと通じる並木道が桜色に染まり始めた4月16日、「地域創生論」の第1回目の講義が行われました。「地域創生論の開講に向けて(解題)」とのテーマで、本学学長の岡田秀二先生が担当しました。
今回は授業の様子がこれまでと大きく異なります。会場の5号館階段教室は、入口にはアルコール消毒液、参加者はマスク着用、受講者間に一定の距離を保つ座席指定、ドアと窓を開けて常時換気、そして受講者は学内の学生のみです。
 冒頭、岡田学長は、今般のdafabet手机版,dafa888bet黄金版感染拡大の世界的事象に触れ、それは人類社会が直面する大きな脅威であるという確かな危機意識を各人がもち、適切にこの事象に対処することが社会の一員として求められているという認識を示します。そのうえで学長として、学生の皆さんは自らの大切な生命を守っていただきたい、そして大切なご家族の生命を守り、そして社会を守るための賢明な行動をと強く訴えました。
 次に岡田学長は、この授業が目的とする知の獲得が学問的なものとなるために必要な予備的な概念と理論、問題意識、そして授業の方法について解説します。概要は次のとおり。
 個人と社会の関わりということが社会科学全般にとって大きなテーマであり、そのありように問題意識をもつことが社会科学を学ぶ学生にとって重要である。地域創生という概念を把握するための前提は、近代の限界、資本主義経済社会の行き詰まりという認識である。そのことは近代的な工業化論理による拡大成長システムの進展した現在の日本の経済社会に東京一極集中、格差の拡大、地方消滅の危機などの社会現象として現れている。もしこれを社会的なひずみととらえ、私たち一人ひとりが社会の健全な発展を目指そうとするのであれば、従前の近代化の理論の転換を図る必要がある。その方途として現政権が示したのが「地方創生」政策である。現在、国や地方レベルでその政策展開をみている。果たしてこの政策とその展開が近代の限界を超え、ポスト資本主義の社会の方向性を示すものとなりうるのだろうか。これがこの地域創生論が有する問題意識である。授業では毎回、地方創生に係る政策担当者や行政担当者、地域づくりの実践者等の外部講師を招き、直接講義をしていただき、質疑も交えながらこの問題に考察を加えていくこととし、授業を通して受講者には地域創生の関連事項の知識を得、これについての意見をもってもらいたい。
 授業の後半は、昨今の社会情勢等諸般の事情を鑑み本日お招きできなかった岩手の地酒「南部美人」蔵元、久慈浩介氏に代わり、岡田学長がその資料をもとに、その内容を紹介しました。受講者のアンケートには、岩手にも国際的に高い評価を得ているお酒があることを初めて知りました等、地域の新たな発見に関する声があげられていました。