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「花巻市および周辺地域内エコシステム構築」第3回地域協議会を開催しました

イベント
12月20日(金)、本学で林野庁事業「花巻市および周辺地域内エコシステム構築事業」第3回地域協議会(会場:6号館2階大会議室)を開催しました。

この協議会では川上(木質資源供給者)、川中(木質燃料製造供給者)、川下(木質燃料利用者)の連携による木質バイオマスの熱利用の普及を目指しています。第3回協議会では、今年度実施した調査の最終的取りまとめおよびその協議を行いました。

?既存チップボイラー(大迫地区)への市内産材燃料チップ供給再開の検討
?森林組合の元製材工場を利用した場合の経済性を把握。

?先行モデルとしての富士大学へのチップボイラー導入フィジビリティスタディ実施
?パッケージ型(出力100kw)1台設置ケースと2台設置ケースを検討。
いずれのケースも年間250万円程度のコスト削減が見込める(チップ価格8.25円/kg、LPG250円/?、灯油75円/?の場合)。回収年数は1台設置ケースで設備費1/2補助で9年、石油系燃料が10~20%アップすると6~7年。経済性は石油系燃料価格動向と補助率による。
?チップ調達?供給機能と合わせたエスコ事業?を立ち上げることができれば、当地域の木質バイオマス熱利用の横展開において有効であり、これが今後の課題。

?チップ事業者の情報整理及び供給課題の整理
?地域のチップ生産業者(協議会メンバー及び他1社)の利用可能性を確認すると共に要協議内容を整理。

?地域内燃料用材(木質燃料資源)の利用可能性についての把握
?林地残材/松くい被害木/屋敷林伐採木/製材端材/電線支障木等の可能性ありを確認。
 具体的利用とコストダウンの課題を整理。

また、来年度(2020年度)の検討課題としては以下が協議されました。

?サプライチェーンの構築検討
…新規メンバーの参画、既存インフラ活用と新規インフラ構築のための詳細検討

?コストダウン検討
…ボイラー施設。燃料チップ製造供給システム(移動式チッパー活用等)。

?熱需要先の調査と発掘…温泉施設、工業施設、企業関連施設、公共施設等

本年度は、今回の地域協議会で終了となります。

*)エスコ事業:Energy Service Company事業の略。顧客の光熱水費等の経費削減を行い、削減実績から対価を得るビジネス形態のこと。初期投資から設備運用の指導や装置類の保守管理まで事業者が行う形態