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就職?資格

就職?資格

卒業生インタビュー

阿部 大我さん 滝沢市役所 市民環境部防災防犯課

たくさんの人と接した経験が今の仕事に役立っています。

【コミュニケーション方法を学ぶ】

高校教員をしている父に勧められ、自宅から通える富士大学に進学しました。
教職課程で学んでいましたが、同時に公務員試験対策講座を受講したり、キャリア系科目の授業を受けたりする中で「地元で働きたい。自分が住む地域を良くする仕事に就きたい」と思う自分に気づきました。それが、地元市役所の職員を目指した理由です。
大学ではいろいろな出身地の学生と出会うことができました。中国と韓国から来た留学生が同じゼミで交流できたのも、楽しい思い出です。さらに、年齢も専門領域もさまざまな先生方と話したり、アルバイトでの経験を通じて、たくさんの人と接しました。社会に出ると人と話す機会が多いと実感しますが、コミュニケーション術は大学時代に学べたと思います。

 【成長を支えてくれる職場環境】
所属する防災防犯課は、安全安心なまちづくりに関わる業務をしています。
私が担当しているのは、街路に設置する防犯灯やカーブミラーの維持管理、交通指導員や少年補導員の事務局などです。台風の接近や地震発生時などはいち早く庁舎に集まり、情報収集して対策を練ることも重要な業務です。仕事が多岐にわたるだけに、きちんとやりきった時は達成感があり、それがやりがいとなっています。わからないことは多々ありますが、一度教わったことは完璧にこなせるようにしたいです。
冬場は職場の人と趣味のスノーボードに出かけてリフレッシュしています。また、飲み会などをきっかけに他部署の人と親しくなり、仕事面で助けてもらうことも。職場環境には恵まれていると感じます。

◎PROFILE
平成27年経営情報学科卒業。岩手県立盛岡北高校出身。

池田 茉央さん 公益財団法人岩手県対がん協会

どんな環境でも全力を尽くしていれば道は自然と切り開かれます。

【部活で得た多くの学びと強い絆】

両親がバスケットボールをやっていたので、物心ついた時にはボールに触れていました。高校進学の際には、出身の秋田県仙北市から岩手の強豪校へ進みましたが、高校最後のウインターカップで納得いく結果が出せなかったのが心残りで、競技を続けたいと考えました。そこで、先生から紹介されたのが富士大学でした。
部活はメンバーの仲が良く、ハロウィーンのパーティーで盛り上がるなど、練習以外でもよく集まっていました。
授業では「スポーツコンディショニング」のテーピング実習が印象に残っています。ケガをすることが多かったので、学んだ方法を実践していました。ゼミは経済のことを歴史など様々な観点からアプローチして理解を深めていく内容で、幅広い教養を身につけることができました。
先生やゼミの仲間と食事をしたり花巻温泉に行ったりしたのも楽しい思い出です。

 【長く働き続けたい職場】
大学4年の秋まで部活をしていて就職活動のスタートは遅かったのですが、大学の支援が手厚く、年明けには内定をいただくことができました。岩手県対がん協会では、健康診断や巡回バスによる各種がん検診を行なっています。
私の仕事はがん検診のサポートで、検診車を運転して岩手県内各地へ出かけるため、大型免許を取得しました。がん検診に伴う医学用語なども勉強したいと思い、まずは乳がんについて学べるピンクリボンアドバイザー認定試験に挑戦しようと思っています。
各地をめぐる仕事は楽しいですし、職場の先輩方は公私にわたっていろいろ相談でき、とても恵まれた環境です。
知識と経験を蓄えて、周りの人から認められる仕事ができるよう自分を成長させながら、長く働き続けたいと思っています。

◎PROFILE
平成28年経営法学科卒業。秋田県出身。岩手県盛岡白百合学園高校卒業。

宇夫方 兼治さん (株)コロワイド(甘太郎、いろはにほへと、寧々家等幅広く展開するグループ会社) 元代表取締役

宇夫方 兼治さん
在学当時、当時の学長からマーケティング論を学んだことでマーケティングリサーチに興味を覚え、コンサルタントという職業を志望する動機に繋がったという宇夫方さん。

その第一歩は卒業二年後に勤めた会社でチェーンストアの勉強をしたことからスタート。それと並行して日本総研?東京総研でも研修。その後、習得した知識を実体験で学ぶべく、チェーンストア会社に転職を希望。当時チェーンストアの大手の多くは流通?販売。しかし「一からやってみたい」との思いが強く、その頃はまだ先行き不透明だった飲食業界を選択します。飛び込んだのは面接時まだ17店舗しかなかったすかいらーく。入社後は職務を着実に遂行し、徐々に大きな仕事が任されるほどの実力を身につけていきます。
フランスのレストラン業を勉強するために現地に一年間滞在。帰国後はレストラン?フロ表参道をオープン。年商12 億という成果を挙げます。また、大赤字だった台湾すかいらーくに出向。24店舗のうち3店舗を残して閉店し1店舗新たな店を出すという計画を立て、それを基に再建を図り、ほぼ赤字解消といえる状態に。日本に帰ってからは店舗開発部法人部担当部長として手腕を発揮しました。

やがて2001年、外食事業35年の経験を持つプロ集団として、あらゆる方面をアドバイス?サポートするフードビジネスコンサルタント、ウトナ総研の創立へ。
さらに2005年には(株)コロワイド取締役、2009年には同社代表取締役へ(現在は退任)。

これから就職する人へのアドバイスとしてこのように語っています。
「己の技量によって報酬を得て、報酬を得ることで会社に貢献する、それが社会人。まずそれには基本的な挨拶ができるか。できないと意志の疎通が図れないし、できたとしても先に挨拶をされたのでは遅れを取り、リーダーシップを取ることはできない。それからお礼の手紙も大切。最近は書けない人が多い。その上で必要なのは、その会社に自分の何を売り込むか明確であること」。
コンサルタントは実践を伴わなければならないという持論にブレることなく有言実行し、実績を重ね大きな成功をその掌中に収めた人物が語る言葉は、すでに社会人として働いている者にも何かを気付かせてくれるようです。

◎PROFILE
盛岡市出身。1971年、経済学科卒業。76年、(株)すかいらーく入社。2001年、(株)ウトナ総研設立。2005年(株)コロワイド取締役、2009年同社代表取締役。


遠藤 亮介さん 株式会社川徳

自分の世界を広げることにどこまでも貪欲でありたいです。

【旺盛な好奇心が可能性を広げる】

ホッケーが盛んな岩手町で生まれ育ち、姉2人が競技する姿にも憧れ、自分も小学校3年生から始めました。いくつかの大学の中から実家に近い富士大学を選んだ理由は、家族のそばにいたかったことと、ホッケーでお世話になった地元の人に自分の頑張る姿を間近で見てもらうことが恩返しになると思ったからです。大学のホッケー部は部員不足によりなくなりましたが、2年生からは岩手町の社会人チーム
でプレーを続けました。
中学校の社会科教員免許の取得をめざして教職課程で学んでいましたが、就職活動の時期を迎えた時、教員のほかに介護、接客業などやりたいことがいろいろ出てきました。2016年のいわて国体出場も目標に掲げていました。川徳(百貨店)は自分が興味を持っている業種であり、アスリートに対する理解も深かったことから、入社を決意しました。

【仕事を極め、真のプロをめざしたい】
現在、紳士雑貨を担当しているのですが、特にオーダーワイシャツの扱いには専門知識を要します。素材によって洗濯後の縮み率が異なるので、それを考慮して採寸し、お客様へのご説明も怠らないこと。
また、オーダーといえども対応が難しいデザインもあるので、お客様のご要望にどこまでお応えできるのか正しく把握し、誠実に伝えること。これらはすべて、失敗を経験しながら学んだことです。奥が深いオーダーワイシャツをもっと研究し、自分が納得するところまで極めたいと思っています。
接客や商品?サービスを提供する際、大学時代に学んだ「マーケティング論」は、自分の考えや行動の基盤となっています。大学で得た理論を実践に融合させながら、プロのスキルを磨いています。

◎PROFILE
平成28年経済学科卒業。岩手県立不来方高校出身。

及川 成子さん 住田テレビ 担当キャスター

大学時代に経験したラジオ番組の制作が自分の進む道を決めるきっかけとなりました。

【放送研究会での活動が思い出】

本が好きだったので、図書館学が学べる富士大学に入学しました。入学後は図書館学と会計学の勉強を中心にがんばっていましたが、2年生になり、ほかにも何か新しいことをやってみたいと思い、ちょうどそのころ花巻市に開設されたコミュニティーFM放送局「FM 0ne」でアルバイトを始めました。交通情報や天気情報を問い合わせたり、リスナーのメッセージをまとめたりして、生放送中のパーソナリティに届けるのが主な仕事でした。それをきっかけに、アルバイト仲間の学生たちとともに放送研究会というサークルを立ち上げたのが3年生の時。FM 0neの機材を借りて富士大学をアピールする1時間枠のラジオ番組を制作し、大学祭の時に生放送したのは、学生時代の忘れられない思い出です。こうした経験を重ねるうちに、次第に放送業界に目を向けるようになり、現在の仕事につながりました。

【地域の宝を掘り起こしたい】
大学卒業後、第三セクターのケーブルテレビ局、遠野テレビに就職しました。現場に出かけてカメラを回し、取材して、編集、原稿作成、スタジオでニュースを読むまで全て一人でやるのですが、いちばん苦労したのはカメラに慣れることでした。自分が頭に思い描いていることを映像にするのはとても難しく、いまも勉強中です。
平成27年1月から、遠野テレビが業務を受託している住田テレビに常駐し、報道制作業務全般を担当しています。
住田テレビは町内のほぼ全世帯で視聴されているので、地域の皆さんが気軽に声をかけてくださるのがとてもうれしいです。
月に1度制作している20分の番組では、地域で活躍している人や郷土芸能などの伝統文化、いま注目したいものなどを紹介しているのですが、さらに深く取材すると、価値のあるものがもっと発見できると思っています。地域にどんどん入っていって、地域に埋もれている宝を掘り起こし、次の世代へと伝えていきたい。それが、今の私の目標です。大学時代、ゼミの先生がいつも「なんでもいいから挑戦してみなさい」と、学生たちに言っていました。その言葉は今も心に残っていて、前に進もうという気持ちを後押ししてくれています。

◎PROFILE
経済学科卒業。岩手県立遠野高校出身。

春日井 兆治さん 北海道石狩郡当別町役場

公務員を志し、目標に向かう自分を大学がサポートしてくれました。

【自分の力を試したくて、富士大学へ】

小学生の頃から野球をやっていて、大学でも続けたいと思っていました。付属高校だったので内部進学の道もありましたが、富士大学に進学したのは、知り合いのいない環境に飛び込み、自分がどこまで成長できるか試してみたいと思ったからです。大学時代は部活中心の毎日でした。ケガにも泣かされましたが、「トレーニング科学」の授業で身体機能の高め方を理論的に学ぶことができ、とても役に立ちました。
将来の道をはっきり決めたのは、4年生の春です。両親が地方公務員で、住民のために働く姿を誇りに思っていましたし、被災地支援のボランティアで気仙沼に出かけ、野球教室を開催した経験から、人のためになる仕事に憧れを抱きました。数ヶ月後の公務員試験に向けて、そこからは猛勉強です。キャリアセンターで試験や面接のアドバイスを受け、繰り返し解いて完璧に仕上げた問題集は5冊に上りました。

【町の役に立つ人材になりたい】
私が配属されている建設課は、公共工事の契約や、道路?公園、町営住宅の管理をする部署です。住民の方と関わる機会が多いので、相手の立場に立ち、適切な対応をするよう配慮しています。町民の方から「ありがとう」という言葉をかけていただくこともあり、それが何よりの励みになっています。
大学では全国各地から集まる学生と活発に交流する中で、コミュニケーション能力を養うことができました。それが、今の仕事に生かされていると実感しています。職場の上司や先輩にも恵まれ、多くの人に支えられながら仕事をしていますが、自分も周りを助けられる存在になることが今の目標です。そして、一日も早く独り立ちして、町民の皆さんの役に立ちたいです。

◎PROFILE
平成28年経営法学科卒業。北海道東海大学付属第四高校出身。

川村 幸彦さん 岩手県立北上翔南高校教諭

大学で得た学びや教えは自分の糧となっています。

【人間性を磨くことができた4年間】

富士大学に入学したのは、高校の地理歴史科教員を目指していたからです。
学生時代は教職課程で学びながら、小学生の頃から続けている剣道にも打ち込みました。富士大学剣道部で得たものは、たくさんあります。部訓は「守破離」。これは修行の過程を示す言葉で、「守」は教えを守り基本を身につける段階、「破」は自分の殻を破って躍進する段階、「離」は1つの流派から離れて自己の剣風を確立する段階です。師範はいつも「破」について説き、どんな困難があっても自分を叱咤激励しながら行動することを教えてくださいました。また、一生付き合える仲間とも出会えました。ともに稽古に励んだ仲間たちとの交流は、今も続いています。

【目標に向かい努力すれば、夢は叶う】
学校では授業のほかクラス担任も受け持ち、生徒指導にあたっています。また、剣道部の顧問も務めています。生徒と心を通い合わせ、成長した姿を見ることができるのは、教員の醍醐味です。
同時に、生徒が将来、社会人として生きていくために必要な姿勢、教養、知識を身につけさせる上で教員の責任は大きく、自分自身も研鑽を積まなければと思っています。
教員としての目標は、一人ひとりに合わせた対応をして、前向きな考え方のできる生徒を育てることです。部活指導では人間教育を目的としつつ、よりレベルの高い大会へ出場できるよう技能を高めていきたいです。さらに、剣道家としては7段昇段に向けて挑戦を始めたところです。
目標を持って努力すれば夢は叶う。それを教えてくれたのが、富士大学です。

◎PROFILE
平成14年経済学科卒業。岩手県立不来方高校出身。

倉光 駿輝さん つがる市役所

知識と交友関係を広げた充実の4年間を過ごしました。

【興味のあることは何でも挑戦】

図書館司書の資格が取得できることと、経済学が学べることに魅力を感じ、富士大学に入学しました。大学で勉強したことでおもしろかったのは「ミクロ経済学」と「マクロ経済学」。実社会で起きて
いる現象をグラフや数式など数学的手法を用いて読み解くのは興味深く、理解を深めることができました。
また、ゼミでは先生と学生の交流が密で、食事に出かけたり、南部杜氏の発祥の地として知られる花巻市石鳥谷町の酒蔵を訪ねたりしたことも、楽しい思い出です。
教授からの依頼で、得意なパソコンの知識を生かして学内のパソコンルームで操作を指導するアシスタントをしたことも、いい経験になりました。
さらに、語学力も磨きたいと思い、夜には花巻市内の英会話教室にも通っていました。そこではハロウィーンやクリスマスのパーティーをしたり、夏場には川原でバーベキューをしたりと、いろいろなイ
ベントを催していて、交友関係を広げることができました。その時に知り合った仲間とは、夏油高原でスノーボードを一緒に楽しむなど、社会人になった今も交流が続いています。

 
【大学での経験は、将来の強みになる】
小学生の頃から、将来は公務員になろうと思っていました。就職活動の際には、志望先を地元のつがる市役所だけに絞り、4年生の夏休みは大学の図書館にこもって勉強に集中しました。合格した時は、今までやってきたことが報われたと思い、うれしかったです。
現在は総務課人事係に配属され、職員の給与等の支給など福利厚生に関する仕事をしています。働いていて実感するのは、大学時代の経験が、社会に出た時に自分の強みになっているということです。
私が所属していたゼミは自由な雰囲気で、自分でやりたいことを見つけ、自分で調べて、わからないことがあれば教授に聞いて、アドバイスをいただくというやり方でした。それが身について、仕事の場面でも受け身ではなく、まずは自分で調べるという姿勢で臨んでいます。
今の目標は業務をしっかり覚えて、完璧にこなせるようになることですが、市民の方と直接やりとりする部署でも仕事がしてみたいですし、市をもっと元気にするような取り組みにも関わっていきたいです。

◎PROFILE
平成29年経済学科卒業。青森県立五所川原高校出身。

斉藤 洋輔さん 東日本旅客鉄道株式会社

【出身地岩手で野球がしたい思いから】
富士大学を選んだ大きな理由は野球を続けたかったからですが、将来を見据えて、勉強との両立は大事だと考えていました。
分かりやすく丁寧に教えてくださる先生がたくさんいて、やる気のある学生にはとことん応えてくれるのが、富士大学のいいところです。
授業でミクロ経済学やマクロ経済学、イノベーションについて学んだことが、特に印象に残っています。

JRに就職したいと考え始めたのは、3年生の夏です。野球部があるので、出身地の岩手で野球ができますし、全国から人が集まる大学に入学してみて、いろいろな人と関わるような仕事が自分には向いていると思ったのが、志望の理由です。
SPI 対策では指導経験豊富な大学の先生にマンツーマンで教えていただき、面接指導はキャリアセンターのお世話になりました。
現在は北上駅に勤務しています。職場は自分の意見を言いやすい雰囲気があり、駅構内の案内表示をもっと分かりやすくできないかなど、アイディアを出し合って改善していくのが楽しいです。
また、案内等で接したお客様からいただく「ありがとう」の言葉が、やりがいになっています。
 
◎PROFILE
平成29年経営法学科卒業。岩手県盛岡大学附属高校出身。

酒井 秀香さん 公益財団法人 福島県労働保険センター

【大学で新たな目標を見つけました】
高校の体育教師になり、生徒の将来を一緒に考えたり、部活でソフトボールの指導をしたいという夢を持っていたので、教員免許が取得できる富士大学に魅力を感じて入学しました。私が本当にやりたいことを真剣に考えるきっかけになった授業は、3年生の時に受講した「サービス経営論」です。
どのようなサービスをすれば顧客は喜び、リピーターが増えるのか。仕事とはそういう意識でするものなのだと改めて認識し、教員以外の道も選択肢に加わりました。
4年生になって始めた飲食店でのアルバイトで、人と関わる楽しさや人のために何かをする喜びを知ったのも転機でした。その頃に今の職場の求人票を見て、「これだ」と思いました。
健診事業を行う当センターで、私は事務部門を担当しています。受診者と直接顔を合わせる機会はありませんが、病気の早期発見につながる仕事をしていることが誇りですし、やりがいを感じます。また、所属部署ではパート職員に指示を出す立場でもありますが、円滑なコミュニケーションをとる上で、大学時代の部活やアルバイト、教育実習で経験したことが生かされています。

◎PROFILE
平成30年経営法学科卒業。福島県尚志高校出身。

佐々木 大介さん 東京消防庁 八王子消防署

強い意志と手厚い支援を支えに希望の進路実現を果たしました。

【震災をきっかけに消防士を目指す】

野球に打ち込める環境が整っていたことから、鹿児島実業高校から富士大学に進みました。
屋内練習場やトレーニングジムなど設備が充実しているのが、とても魅力でした。
将来の道を決めるきっかけとなったのは、大学2年生になる直前に発生した東日本大震災です。野球部でボランティア活動に出かけるたびに、言葉では言い尽くせない甚大な被害を目の当たりにし、被災者の方々はどんなに助けを求めていただろうと思いました。そして、人を救う仕事に就きたいと考え、消防士になることを決意しました。公務員試験に向けて本格的に勉強を始めたのは、そこからです。ゼミの担当教授にマンツーマンで教わりながら試験対策に取り組むと同時に、体力検査にも備えて基礎的なトレーニングを重ねました。勉強がつらい時期もありましたが、もともと途中であきらめるのが嫌な性格ですし、震災の衝撃があまりにも大きかったことから、思いが揺らぐことはなく、最後までがんばり通すことができました。

 【目標は人命救助の最前線に立つこと】
消防の仕事は、火災や交通事故、救急で出動するだけではありません。幼稚園や小学校などの防災訓練や避難訓練で指導したり、火災を未然に防ぐための検査や査察業務も大事な役割です。また、署内での事務作業も意外に多く、幅広い仕事にたずさわっています。事故や災害の現場では、当事者の皆さんはたいへん動揺しています。自分たちの活動によって安心感を取り戻し、感謝の言葉をいただいた時にはうれしく、やりがいを感じる瞬間です。
現在、救助隊員を目指して勉強に励んでいます。救助隊への入隊は狭き門ですが、人命救助の最前線に立つために消防士になったので、なんとか合格したいです。強靭な体力と精神力、高い技術を身につけて任務を遂行することが、私の目標です。

◎PROFILE
平成28年経営情報学科卒業。福岡県出身。鹿児島実業高校出身。

佐藤 明日香さん IGRいわて銀河鉄道株式会社

佐藤 明日香さん
部活で身につけた調整力は社会で生かされています。

【いろいろな仕事に挑戦してみたい】

小学6 年生からハンドボールを続けています。大学のハンドボール部は県外のメンバーが多く、遠くは沖縄、さらには韓国人留学生もいて、幅広い地域の人と接することができました。
なかでも強く印象に残っているのは、キャプテンを務めた4年生の時のことです。監督やコーチ、同期、後輩の間に立ち、それぞれの考えをくんだ上で方向性を示す役割を担ったことで、調整力や統率力を身につけることができたと思います。自分にとって学生最後の大会となった全日本インカレでは、会場への出発時間が遅れるという不測の事態が発生し、チームの雰囲気が一時重苦しくなったのですが、気分を盛り返すため声がけをし、ベスト8 の成績を収められたのは大きな自信となりました。
部活に打ち込む一方で、将来の道も模索し、2年生からは体育の教員免許を取得するため教職課程を履修しました。興味を持った科目は「スポーツ経営学」。
これまでは「する」「見る」だけだったスポーツについて、マネジメントの観点から捉えることにより、物事を多面的視点で見る力を養うことができました。

【多くの学びと経験を成長の糧に】
教員をめざすとともに、地域に貢献する企業で働きたいという思いも強く、就職活動ではいろいろな角度から企業探しを行い、IGRに入社しました。
入社後半年間は盛岡駅の窓口業務に従事し、その後、GRが運営する飲食店2店舗の管理をする部署に配属となりました。仕事は日々の売上管理のほか、集客のためイベントを企画したり、自分でデザインした告知チラシを持って営業活動に回ったりと、多岐にわたります。これまでに沿線市町村の食材を味わう企画や、生産者とのコラボ企画などを実施してきましたが、今までにないイベントを仕掛けてみたいとも思っています。
また、最近ではイベント告知にSNSを活用していますが、こうしたツールの導入や、新たな試みなどを自分からどんどん提案していきたいです。IGRは鉄道事業や飲食業のほか、旅行事業、不動産事業など多角的な経営を展開しているので、いろいろな仕事にチャレンジしてみたいと思っています。多くの経験を積んだ後、人事や採用の部門で人材育成に関わる仕事に携わることが、自分の夢です。

◎PROFILE
平成28年経営法学科卒業。岩手県立不来方高校出身。

佐藤 志保子さん 岩手県立高校教諭

佐藤 志保子さん
富士大学で経済学を学ぶ意義を 教員になった今、実感しています。

【生きた学びが考える力をもたらす】

大学卒業後、常勤講師として杜陵高校奥州校、母校の花北青雲高校に勤務し、生徒への寄り添い方や、商業の専門科目の指導方法など、自分なりに模索しました。本採用となり、大船渡東高校に赴任してからは、情報分野について新たに学ぶ必要がありました。私の専門が簿記であることに加え、IT業界は変化や進化がめざましく、商業科のプログラミング言語はCOBOLからJavaが主流となっていたからです。自分自身が勉強をしながら指導する上で、生徒が興味を持ち授業に取り組めるように授業のデザインを心がけています。その他には「どうして勉強しなければならないか」を生徒自身に理解させ、行動を促すよう、言葉をかけています。教科の指導のほか、クラス担任や野球部の副部長も務めていますが、生徒と信頼関係を築く中で壁に直面することもあります。そういう時には周りの先生方が良き相談相手となり支えられています。
AIやオートメーション化により「未来の雇用」が変わるといわれている今、大学で経済学を学ぶことは、大きな価値があるといえます。学生時代に教わったことが社会に出てそのまま使える場合、そうでない場合であってもそれがベースの知識となり、新しい発想や建設的な考え方ができるようになると思います。
富士大学で得た生きた学びは、自分の糧になっていると実感しています。

【心強いサポートを原動力にして】
高校入学時は大学に進学するつもりはありませんでしたが、社会に出る前にもう少し時間がほしいという気持ちとソフトボールを続けたいという思いがあり、大学に進むことを決めました。将来は岩手県内で働きたいと考えていたので、地元にある大学で、高校で学んだ商業科目の知識を生かすことのできる富士大学を選択しました。大学では商業科の教員をめざし、教職課程を履修しましたが、富士大学には教育現場を知る先生がたくさんいらしたので、教育実習の前に先生方からのアドバイスをいただいたり、自分は高校教員の適性があるのかどうか相談したりと、いろいろな面で支えていただきました。その中で、ある先生からいただいた「岩手で商業科目やソフトボールを教え、これからの世代を育てていく教員になってほしい」との言葉が今も印象に残っています。

◎PROFILE
平成22年経営法学科卒業。岩手県立花北青雲高校出身。

佐藤 美恵子さん (有)トランタン倶楽部 代表取締役

佐藤 美恵子さん
専門学校講師ほか、総合色彩プロデューサーとして、消費行動における色の研究などを中心に、商品開発コンサルティング、講演会や企業研究会の講師など全国を駆け巡り、多忙な日々を送る佐藤さん。女性が起業することがまだ珍しかった時代に、当時の日本では新分野であった「色彩プロデュース」というビジネスを確立し、己の道を切り開いてきました。その開拓精神を築いたのは、富士大学という環境のおかげだったといいます。「学生時代は新しいことを仲間と作り出し、楽しんでいました。何でも自分たちで考えて、何もないところから何かを生み出す。それが喜びにつながります」今まで周囲が誰も手を付けたことのない世界へ次々に飛び込む佐藤さんの姿勢は、まさに学生時代に培った宝物だとか。「色」で社会を切り取るビジネスウーマンは今、多彩な輝きを放っています。

◎PROFILE
遠野市出身、1979年、富士大学経済学科卒業。大手商社勤務を経て、独立起業の夢を実現し、1993年「トランタン倶楽部」設立。小林豊子きもの学院東北本部、専門学校等のメークアップ講師ほか、総合色彩プロデューサーとして商品開発コンサルティングに携わる。


司東 道雄さん NPO法人フォルダGM 極楽寺?安楽寺住職 元北上市議会議員

司東 道雄さん
【笑顔が増える、人が育つ「フォルダ」とは?】
北上市を拠点に活動を広げるスポーツNPO(特定非営利活動)法人「フォルダ」。会員700人、非会員も含めると2000人もの利用者数を数える、総合型地域スポーツクラブです。
全国のNPOの8割が事業費100万円以下のボランティア団体という現状のなか、フォルダのように「地域貢献」と「経営」が両立している例はきわめて珍しいといえます。
フォルダの目的は、スポーツを通じて地域を盛り上げ、未来につながる人材を育てること。若者をたくさん巻き込んで、活気あふれる組織づくりを目指しています。
「地域づくりって何だろうって考えると、やはり、笑顔を増やすことにあると思うんです。フォルダメンバーの皆さんにどんどん楽しんでもらい、もっと笑顔が増えれば、地域も活性化され、組織の経営にもつながります」

【街を元気にするNPOに!】
フォルダでは、入会メリットを増やすとともに、地域経済にも貢献できるシステムを展開しています。それが「フォルダメンバー特典」。フォルダのメンバーが地域商店街などの協賛店を利用すると、各種サービスが受けられる仕組みで、協賛店は北上市を中心に現在71店舗。入会メンバーは協賛店をお得に利用することができ、協賛店は利用促進が期待できる、一石二鳥の効果を狙っています。
「地域店が広告費を捻出することは難しいかもしれないけど、来てくれたお客さんにサービスするのは大歓迎なんですよ。メンバーのお得が増えれば、フォルダにとっても利益。フォルダに入会してもらえる理由が、またひとつ増えるわけですから」
人?街?施設を活かし、地域の誰もが笑顔になれる組織の運営。それこそが、司東さんの「笑顔が増える」マーケティングの真髄なのかもしれません。

◎PROFILE
昭和41年生まれ、富士大学経済学部卒業。 平成16年「NPO法人 フォルダ」を創設。
「県民の笑顔を増やしていく」ことを第一に、若者の活気あふれる街づくりで地域貢献を目指している。
安楽寺?極楽寺住職/ NPO法人フォルダ理事長/ NPOいわてゆいっこ代表/他多数の肩書を持つ行動派。

芝崎 大介さん 税理士資格取得

芝崎 大介さん
富士大学を卒業後、父の経営する会計事務所に勤務しており、自分も本格的に税理士を目指そうと思っていた中、富士大学卒業生宛に大学院開設の案内文書が届きました。試験科目免除制度が利用できるということと、税法や会計学など税理士になるために必要な勉強を、経験豊富な教授陣について自分の出身大学で学ぶことができるというところに魅力を感じて、即大学院入学を決意しました。
大学のゼミでは、それぞれの論文テーマを決め、学生たちが活発な議論を行うという指導のかたちで、毎回白熱した授業となるため、いろいろ想定した上で準備をし、非常に密度の濃い内容でした。専門テーマ以外のことについても詳しくなることができましたし、学生同士がお互いに教えあったり工夫したりしていました。
それでも、大学院に入るまでは、学部を卒業したとはいえ、どういう勉強をしたらよいのか、大学院の勉強についていけるのかなどの不安がありましたが、先生方や大学院事務局の方が親身に対応してくれたので安心して通うことができました。また、税理士を目指すという同じ目的を持った仲間がたくさんいたので教えあったり助け合ったりと、人に恵まれた大学院生活を送ることができました。
これからさらに実務を積んで、税務や会計についてはもちろん、それ以外のいろいろなことも相談してもらえるような、地域の人に信頼される税理士になりたいと思います。

◎PROFILE
福島県立安積高校卒業。 1996年富士大学経済学部卒業。 芝崎会計事務所に勤務の後、2004年4月、富士大学大学院経済?経営システム研究科入学。2007年3月、学位:修士(経営学)取得。2007年4月、異なる学位取得のため同大学院に入学。2009年3月、学位:修士(経済学)取得。2007年、固定資産税の試験に合格。2014年、財務諸表論の試験に合格。税理士法の学位による試験科目免除制度を利用し?2015年8月27日付で税理士登録を受けました。


庄子 夕稀さん 東邦銀行

明確な目標を掲げてやるべきことに邁進。将来の自分の姿をいつも描いていました。

【努力を重ね、自ら切り開いた未来】

富士大学に入学した理由は3つあります。
一つは、野球を続けたかったから。二つ目は、親元を離れて自立した生活を送ってみたかったということ。三つ目は、高校商業科の教員免許を取得できるからです。高校の教員になれば、好きな野球をずっと続けられるという思いがありました。大学生活の中心は、やはり野球でしたが、2年生の時に学生コーチとしてチームを支える立場になったことが職業選択の大きな転機になりました。プレーヤーではなく、人や組織を支える仕事に興味が湧いてきたのです。
具体的な職業は、この頃はまだ漠然としていました。高校教員のほかに、プロ野球球団の職員になることも、かなり真剣に考えました。球団の経営に関わるのなら英語力が必要になるのではと考え、独学で英語学習を開始。3 年生になってからはTOEIC対策に特化した講座を受講し、スコアを伸ばすことができました。自分でも驚くほど頑張れたことで「やれる」という自信が付きました。そして、この頃から、経済学や会計学などの専門知識を活かし、金融を通して人や企業を支える仕事をしてみたいと思い始めるようになりました。志願者の多い業種だけに就職活動は厳しいものでしたが、第一志望だった東邦銀行を含め、東北地方に本社を置く銀行3 社から内定をいただくことができました。目標を掲げ、努力することで道はひらけると思います。

 【金融のプロとして成長を志す】
現在担当しているのは窓口業務と、支店で取り扱う現金を管理する出納元締業務です。間違いが許されない仕事ですので、常に緊張感を持って仕事に臨んでいます。窓口ではお客様に合わせて定期預金や積立預金、クレジットカードなどのご提案もするのですが、カードをつくっていただいたお客様から「あれは良かった、すごく使いやすいね」と喜んでいいただけた時はうれしかったです。
今後、銀行員として必要な専門知識をどんどん身につけて、事業性融資に関わる業務に就いてみたいですし、国際部門も経験してみたいです。大学で学んだ簿記や会計、経済学の知識は、自分が成長していく過程で活かされていくと思います。富士大学は、社会に出た時に役立つ知識が得られるだけでなく、先生や事務職員の方など身近にいる人たちがあたたかく、学生を全力でバックアップしてくれます。高校生の皆さんには、こうした富士大学の魅力を知っていただきたいですね。

◎PROFILE
平成28年経営法学科卒業。仙台商業高校出身。

須貝 由佳さん 山形信用金庫

【知識を深めて、キャリアを積み重ねていきたい。】

進学先として短大も考えましたが、富士大学は就職に強いことが決め手となり、入学しました。大学では、社会に出た時に役立つ資格として秘書検定とサービス接遇検定の準1級に挑戦し、どちらも合格できました。金融業界への就職を考え始めたのは、3年生の冬。
経済学を学んでいるので、地元である山形の金融機関に勤め、地域の経済活性化に貢献したいと思いました。就職活動では、キャリアセンターが頼りになりました。特に、銀行員の経験を持つ教授による実践的な面接指導が心強かったです。
その結果、金融2社から内定をいただくことができました。ソフトボール部では外野手長としてまとめ役を担い、リーダーシップやコミュニケーション能力を養ったことや、寮生活で規律や礼儀を身につけられたことも、評価していただいたのかもしれません。
私が務める信用金庫は女性の活躍を推進し、様々な職種に挑戦できる風土があります。現在の目標は融資の知識を深めることです。そして、産休?育休を活用して安心して働き続けられる職場環境が整っているので、私も長く勤め、着実にキャリアを積み重ねていきたいです。
 
◎PROFILE
平成29年経営情報学科卒業。山形学院高校出身。

高橋 大作さん 東北緑生株式会社代表取締役

高橋 大作さん
【時代を先読みし、夢を実現】
「ヒコーキを買って、空を自由に飛び回る」
というのが、中学のときの夢だったという高橋大作さん。富士大学ではアーチェリー部に所属し、弓を通じて全国の学生と交流したと、懐かしそうに思い出を語ってくれました。
卒業後、水沢市「誠和木材」に入社し、北上プラザホテル創業に携わった高橋さん。しかし20代半ばにして、イギリス留学へと旅立ちます。当時、日本人のメジャーな留学先といえばアメリカ。なぜイギリスを選んだのでしょうか? 
「小さな島国で、近代の産業革命で大きく成長を遂げたイギリスは、日本とよく似ていますね。イギリスに、そう遠くない日本の姿があると思ったんです」
古城や公園などへも出かけ、イギリスの庭づくりにも触れた高橋さんは、次世代のニーズは環境事業にあると見据え、帰国後、東京で造園業を修業します。
頭の中にあったのは、一生サラリーマンとして生きるか、夢を追い求めるかという選択肢。常に未来図を展望してきた高橋さんは、ついに39歳で独立を果たしました。
観葉植物のリース?販売を皮切りに、工場や公共施設の緑地管理?メンテナンスなど、着々と事業を拡大。
また、ドクターヘリの需要を見込んだ高橋さんは、アメリカでパイロットのライセンスを取得し、ヘリサービスの新規事業をスタート。ついに、若き日の夢を実現するに至ったのです。

【時代のニーズに応じた新事業に参入】

企業等による観葉植物のリース利用は、今ではピーク時の3分の1程度。代わりに、造園業などの割合が増えてきたといいます。
「今までの経験を生かしつつ、ウチにしかできないことをやっていかないと」
ひとつの事業にこだわることなく柔軟に、時代のニーズに応じた新分野への参入にも力を入れています。
以前、苗木を育てていた圃場を整備して芝生を植え、愛犬家に人気のドッグランを開設したのをきっかけに、ペット葬祭事業にも着手。
また環境意識の高まりから、国内の林野事業が活発化すると予測し、一般企業としては極めてまれな「グリーンマイスター」(基幹林業作業士)を取得。ヘリを活用した森林管理事業にも参入する構想です。いずれも突飛な発想ではなく、過去の経験や自社設備を活用した、本業の延長線上という位置付け。
「先手必勝ですね。時代の流れを読んで、時代に先駆けて、自分の生きる糧を見つけていこうと思います。変わらないと、生き残れないですから」
先手必勝というマーケティング戦略で、次のビジネスを発掘する高橋さん。その未来に、地域経済の新芽がすくすくと育っています。

◎PROFILE
岩手県湯田町出身。昭和52年、経済学部卒業。
イギリスに留学後、東京の造園業者で経験を重ね、平成5年「東北緑生株式会社」を設立。
観葉植物のリースから造園工事、工場?公共施設の緑地管理メンテナンス、ドッグランなど幅広く経営。

内記 和人さん 株式会社岩手めんこいテレビ

野球で培った精神力と誇りが自分の基盤になっています。

【試練を糧にキャリアアップ】

大学に進学して野球を続けるなら、絶対に富士大学と決めていました。だから、富士大学での4年間は、野球がdafabet手机版,dafa888bet黄金版の中で大きなウエートを占めることになりました。その結果身についたのは、野球技術だけではありません。特に寮生活では、挨拶のしかたや目上の人への接し方など、生きていく上で大切なことをたくさん教わりました。また、2年生から3年生にかけては腰を悪くして2度の手術を経験しましたが、精神的にはかなり鍛えられたと思います。何があっても野球は自分の取り柄だという思いが強かったので、野球を諦める気には全くなりませんでした。
卒業後は、社会人野球の広域複合企業チーム「フェズント岩手」の一期生として入団し、支援企業に雇用されながら、選手として2年ほど活動しました。その後、雇用元から正社員に登用され6年間働きましたが、野球人ではなく、社会人としてさらにステップアップしたいという思いが膨らんでいきました。そんな矢先に岩手めんこいテレビで社員を募集していると知り、もともとフジテレビの番組が好きだったので、系列局で働きたいと思い試験を受けたところ採用され、2012年、29歳の時に岩手めんこいテレビに入社しました。
 
【自分を高める努力は惜しまない】
現在の所属は営業編成局営業部で、CM枠を売る仕事をしています。営業エリアは盛岡市内から沿岸の大槌町、田野畑村辺りまでと広範囲で、日中は外回りが多く、帰社後は主にデスクワークです。大学時代に簿記のゼミで学んだ利益率や原価率など財務に関する知識は、営業活動や事務処理などの場面で役立っています。CMの広告効果は可視化しにくいものですが、営業先で「あのコマーシャルみたいなものをつくりたい」と、自分が携わったCMを例に挙げて言われると、うれしい気持ちになります。お客様からの反応や評価は、この仕事の何よりのやりがいであり、さらなる意欲の源です。
自分は総合職として採用されたので、営業だけでなく編成、制作、報道などあらゆる部署の仕事を経験することも希望しています。そして、岩手めんこいテレビを、岩手で一番のテレビ局にしたい。今後も4年間の大学生活で築いた幅広い知識や強固な精神力を礎に、職場に貢献できる仕事をし、人間としても大きく成長していきたいです。

◎PROFILE
平成18年経営法学科卒業。岩手県立西和賀高校出身。

山本 望帆さん 花巻商工会議所 総務課

社会で活かせる知識やスキルを大学で身につけられました。

【学生時代に芽生えた地域貢献への思い】

中学校から柔道を始め、スポーツ推薦で花巻東高校に入りました。富士大学に進学したのは、スポーツに集中できる環境があることと、社会に出た時に活かせる経済が学べることに魅力を感じたからです。
大学2年生になる直前に東日本大震災が発生し、ボランティアで三陸沿岸部を何度か訪れました。泥出しから始まり、仮設住宅で暮らす方の話を聞いたり、子供たちと体を動かす遊びをしたりと、いろいろな人と接する中で、町の活性化や地域経済について考えさせられることが多くありました。大学入学時からずっと体育の教員志望でしたが、その経験を通して「いま自分が大学で勉強していることを活かして、地域に貢献できる仕事に就きたい」と思うようになりました。
 
【経営の専門知識をさらに蓄えたい】
商工会議所は、会員の商工業者の経営をサポートする組織です。私は総務課に所属し、来客対応や電話応対、記帳指導や確定申告のお手伝いなどを主にしています。花火大会や花巻まつりの際には物産展の裏方も務めます。
大学では吸収できるものは吸収したいと思い、単位を多く取得することに努めましたが、その中でもキャリア系科目で教わったビジネスマナーは、とても役立っています。また、大学時代に取得した日商簿記検定3級の知識は、仕事を覚える際の土台となっていると感じます。会員の皆さんから頼られる存在になるためには、融資や税務などの専門知識をもっと身につけていかなければなりません。さらに勉強し、どんな相談にも応じられるようになりたいです。

◎PROFILE
経営法学科卒業。岩手県花巻東高校出身。

渡辺 彩奈さん 東邦銀行

計画的な就職活動を実践し、希望を実現できました。

【早めの就職対策で金融をめざす】

体育教員になる夢を実現でき、ソフトボールにも打ち込める大学を探していて、経済を学ぶ富士大学か福祉系の大学への進学を考えた末、富士大学に決めました。
経済学は生きていく上で役に立つものと思ったからです。大学の部活では、多くのことを学びました。厳しい練習についていくことが自信につながりましたし、チームスポーツなので、人との関わり方や、仲間と協力することの大切さも知ることができました。入学当初は体育教員をめざしていましたが、1年生の時に銀行での実務経験をもつ教授の講義を受けたのがきっかけで金融業界への関心が芽生え、3年生になってから、簿記や金融系の科目を積極的に履修しました。就職活動中は、SPI対策や面接練習で先生方やキャリアセンターの支援が力になりました。
そのおかげで、第一志望の東邦銀行を含めて2社から内定をいただくことができました。
 
【知識を磨き、頼られる銀行員に】
入行後、後方事務を経て、現在は窓口を担当しています。最初は緊張しましたが、半年ほど経った頃にはだいぶ慣れ、お客様にも顔を覚えていただき、お話ができるようになりました。そうなると仕事が楽しくなり、もっとお客様に頼っていただける行員になりたいと、意欲が生まれてきます。窓口では預金業務や公共料金納付、振込の手続きなどに加え、お客様一人ひとりのライフプランに合わせた金融商品のご提案や、様々なキャンペーンのご案内をすることも大切な仕事です。お客様のお役に立つと思われる商品をお勧めしているのですが、なかなか伝わらないこともあります。商品知識をしっかりと身につけて、お客様に納得いただける説明ができるようになることが、今の目標です。

◎PROFILE
平成29年経営情報学科卒業。福島県立安積黎明高校出身。

ここに掲載している情報は、過去のdafabet手机版,dafa888bet黄金版向け大学案内パンフレットや、以前富士大学入試課が公開しておりましたウェブサイト「マーケ天狗の森」等より転載しております。現在の状況と違う可能性もありますので、お気づきの点がありましたら、広報部 fuji-kou@fuji-u.ac.jp までご一報いただければ幸いです。